「刀使ノ巫女」の糸見沙耶香について語りたい

 

 今回は、刀使ノ巫女の主要人物の1人である「糸見沙耶香」について語りたいと思います。

 

 ※これより先は「刀使ノ巫女」のネタバレを含むので観覧には注意が必要です。

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  刀使ノ巫女において「糸見沙耶香」は、作中において、主要人物の中で一番心境の変化が大きく描かれていた人物でした。

 

 今回は、そんな彼女について気になっているところをまとめてみました。

 

 

孤独だった少女

 

 まず、私が「糸見沙耶香」について一番注目したのは、剣術よりも「孤独な少女」だったということです。

  

 刀使ノ巫女」の主要人物には、衛藤可奈美には柳瀬舞衣、益子薫には古波蔵エレン、そして、一見孤独に見える十条姫和にも岩倉早苗のように、同じ学園のもの同士で、友人または気にかけてくる人物が必ず存在していました。

 

 しかし、アニメ本編において、彼女の事を一人の少女として気にかけている鎌府女学院の関係者が描かれておらず、「孤独な少女」というのを根深く感じさせられました。

 

 これは、沙耶香自身が人付き合いが苦手ということや、鎌府女学院の学長である高津雪那に優遇されていたというのもあったのですが、可奈美たちに出会うまでの序盤では、徹底的に「孤独な少女」というイメージが印象づけられていたなと思いました。

 

人と出会い変わっていく世界

 

 序盤において、孤独だった沙耶香ですが、御前試合をきっかけに転機が訪れます。

 

 まず、可奈美との二度目の戦いに敗れ、御前試合の対戦相手の一人してだけでなく、一人の刀使として、自分を見てくれていた彼女に手を触れられ、心動かされます。

   

 そして、舞衣が逃亡中の可奈美の様子を聞きにいったことがきっかけで仲良くなり、最終的に、彼女の世界が大きく変わることになりました。

 

刀使として成長し歩み続ける末っ子

 

 可奈美たちと出会い、世界が変わっていったですが、気づけば、表情も豊かになっており、主要人物達の末っ子のような立ち位置になりました。

 

 そして、物語が進むにつれて、多くの価値観に触れ、様々な感情を抱くこととなり、その結果、刀使としても、人としても成長していくこととなりました。

 

 ちなみに、その集大成とも言えるセリフですが、1つは第22話で、タギツヒメの近衛隊になってしまった内里歩に対して言い放った

 

  • 「そんな魂のこもってない剣じゃ、何も斬れない」

 

 もう一つは、第24話で、自分で切った荒魂に対して優しい笑みと声で語りかけた

 

  • 「おやすみもう寂しくないから」

 

 の2つでした。

 

心境を表す無念無想

  

 刀使として成長の日々を送る沙耶香ですが、それは彼女の技の一つである「無念無想」にも表れていました。

 

 この「無念無想」という技は、映像を見る限りだと、御刀に身を委ねて敵を倒すという技のようです。

 

 そして作中においては、胎動編では計3回ほど披露されているのですが、使用している時の心境の違いがはっきりと描かれていました。

   

 また、後半である波瀾編では「無念無想」は使われていないのですが、刀使として、一人の少女として、荒魂に向き合うためには『無念無想』ではいられない」という心境の変化だったのかもしれないと私は考えています。

 

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まとめ

 

 「刀使ノ巫女において「糸見沙耶香」は、主要人物の中で、成長している過程がわかりやすく描かれており、目が離せない人物でした。

 

  最後となりましたが、「糸見沙耶香」に関わってくれた全ての皆様、本当にありがとうございます。

 

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