「刀使ノ巫女」の衛藤可奈美について語りたい
今回は、「刀使ノ巫女」の主要人物の1人である「衛藤可奈美」について語りたいと思います。
※これより先は「刀使ノ巫女」のネタバレを含むので観覧には注意が必要です。
「刀使ノ巫女」において「衛藤可奈美」は、登場人物の中で、一番剣術関連の話題が出ており、「刀使ノ巫女」の主人公にふさわしい人物でした。
今回は、そんな彼女について気になっているところをまとめてみました。
刀剣の申し子
まず、衛藤可奈美という少女を一言で表すと、「刀剣の申し子」ということです。
というのも、作中では、
- 口を開けば、必ずと言っていいほど、剣術の話題を上げる。
- 相手のことを知る手段として、剣を交えることを優先する。
- 幼い頃に母親が亡くなるまでの間に剣術の手ほどきを受ける。
- 夢の中でも、剣術の稽古をしている。
など、「刀使ノ巫女」の登場人物の中で誰よりも剣術に絡んだ場面が描かれており、「刀剣の申し子」と言っても過言ではない存在でした。
ずば抜けた観察眼の高さ
「刀剣の申し子」 とも言える可奈美ですが、それを象徴するものが「ずば抜けた観察眼の高さ」でした。
戦闘においては、受け身の戦術を使う場面が数多く描かれており、後手必殺の戦法においては、作中切手の実力を誇っていました。
また、第21話で、折神紫が、
「衛藤の剣は、天地人の三才を正確に読み取り、瞬時に戦いを組み立てる」
と語っており、実践中でも、常に勝利するための道筋を模索しており、戦術家としての強さも描かれていました。
孤独を引きつける少女
「ずば抜けた観察眼」によって無類の強さを誇っている可奈美ですが、物語が進むにつれて、自分の強さによって孤独が付きまうようになっていきました。
これは、十条姫和や糸見沙耶香のように、剣術の力量さは関係なしに自ら距離を置いてしまうのに対して、剣術の強さに比例して自分意思とは関係なく相手と溝ができてしまう姿は、強者故の負の側面を感じさせられました。
孤独すら跳ね除ける明るさ
強さゆえに孤独が付きまとう可奈美ですが、それに負けない明るさを持って跳ね除けていました。
その明るさは、自分だけでなく、姫和や沙耶香に孤独すらも振りはらっており、刀使としての強さと同等のものとなっていると感じさせれました。
また、第21話で姫和がタギツヒメに取り込まれてしまった以降は、明らかに無理をして明るく振舞っていましたが、他の仲間たちからもいつもの明るさとは違うと指摘されており、可奈美の普段の明るさが、いかに人を惹きつけて彼女の魅力となっているかを認識させられました。
まとめ
「刀使ノ巫女」において「衛藤可奈美」は、剣術の強さと人としての明るさの2つが彼女の魅力となっていると私は考えています。
最後となりましたが、「衛藤可奈美」に関わってくれた全ての皆様、本当にありがとうございます。