「刀使ノ巫女」に出てきたチョコミントについて語りたい
今回は、「刀使ノ巫女」に出てきたチョコミントについてを語りたいと思います。
隠り世から戻ってきたらチョコミントブーム襲来しててふぉおおおお………!!ってなってる姫和 pic.twitter.com/zU0NO3TzbL
— 八尋裕子 yuko YAHIRO (@orihay_platinum) June 30, 2018
※これより先は「刀使ノ巫女」のネタバレを含むので観覧には注意が必要です。
「刀使ノ巫女」でチョコミントといえば、十条姫和の好物なのですが、作中ではよく「歯磨き粉の味」と言われており、姫和以外の味の評価はあまりよろしくない食べ物として登場しています。
今回は、そんなチョコミントが出てくる話を話数ごとにまとめてみました。
第2話
第1話で、折神紫を襲撃したことにより、姫和とともに逃走する衛藤可奈美は、宿に止まるも、柳瀬舞衣に心配させたくない思いで連絡してしまったために、人通りが多い原宿に身を隠すことになりました。
怪しまれないために普通に原宿を満喫している可奈美に対して、警戒を怠らない姫和でしたが、アイスクリーム屋を見つけるやいなや、今後の対策を話す必要があると口実を立てて直行し、チョコミントアイスを購入しました。
姫和のチョコミント好きに驚く可奈美でしたが、姫和はアイスの中では比較的口に合うと冷静でしたが、可奈美がチョコミントを 「歯磨き粉みたい」と言った途端、人が変わったかのように「馬鹿」と一喝した後、
「チョコミントがありかなしかで、その例えはもう言い尽くされているぞ!禁句と言っていい。」
と、熱弁をかましました。
その豹変ぶりは、可奈美がつい謝ってしまうほどで、姫和のチョコミント愛が爆発する姿を見事に描いていました。
第9話
舞草の拠点とする隠れ里で、荒魂退治の稽古に励む6人ですが、そんなある日、隠れ里で年2回開かれるお祭りに行くことになりました。
みんながそれぞれお祭りを楽しむ中、姫和は型抜きやかき氷を食べている時には、あまり表情が変わっていませんでしたが、なぜかバナナチョコのチョコミント味には目を輝かせており、やはり彼女にとってチョコミントは別格なのだなと裏付けられる場面となっていました。
第10話
第9話で隠れ里が折神家に襲撃されて、潜水艦で逃亡する可奈美たちは、20年前に刀使たちが大荒魂が出現した時と同じ現象を感じ取った彼女たちは、大荒魂討伐ために横須賀へ向かうことを決意します。
そして、横須賀に到着することを恩田累が告げ、気合いを入れるみんなに、可奈美が戦いが終わったら美味しいものを食べに行こうと提案したことで、累がごちそうすることになりました。
その時に、可奈美が姫和に、
「デザートはもちろん、チョコミントアイスだよね。」
と尋ねると、
「人をチョコミントのアイスがあればいいみたいに言うな」
と返しており、もはや姫和のチョコミント好きは鉄板となっているのだなと思いました。
第15話
※正確には予告なのですが、チョコミントの話題だったので、カウントすることにしました。
次回予告が始まった途端、チョコミントを「歯磨き粉の味」という人の多さに、怒っている姫和に、舞衣が自分で焼いたクッキーを勧めます。
そんな舞衣に一言お礼を言ってクッキーを食べた姫和は、味がチョコミントだとわかると自分のために作ってくれたのかと若干興奮気味に喜びますが、ただのココアクッキーだと聞いて我に返った姫和は、何かに気がついた舞衣に発言させまいと、慌てて次回予告をして終わらせようとします。
最終的に、歯磨きの後だと察した舞衣が謝罪をして予告は終了しましたが、チョコミントが歯磨きの味だという疑念が残ってしまう形となってしまいました。
第16話
謎のフードの刀使がノロを集めている中、久しぶりに可奈美達6人が集合することになりました。
奇しくもその日は糸見沙耶香の誕生日だったこともあり、益子薫が企画したサプライズ誕生日パーティーをやることになりました。
その時に、姫和のおすすめのケーキ屋さんで購入した誕生日ケーキが出てくるのですが、どうやらそのお店には「チョコミントケーキ」というものがあるらしく、そちらの方が良かったのではないのかと姫和が舞衣に真顔で聞いてきます。
そんな姫和に舞衣は、沙耶香の誕生日ケーキだと言って言葉を濁すも、薫がチョコミントが好きなのは姫和だけだと、ド直球の突っ込みを入れます。
それを聞いた姫和はそんなことはないと反論するも、
「誕生日に歯磨き粉を食わされる身にもなれ」
と言われ、
「歯磨き粉じゃない!」
ムキになって怒ってしまいます。
この一連のやりとりは、完全に一種の漫才のように見えますが、同時に、6人の付き合いの長さだなをコミカルに感じさせられる場面となっていました。
第17話
タギツヒメがタキリヒメを襲撃した後、姫和と可奈美、そして獅童真希と此花寿々花の4人は、折神朱音と共に、紫に会いに行くことになります。
そんな中、紫の潜水艦に向かう船の甲板で、紫に対して可奈美に複雑な心境を打ち明けます。
それを聞いた可奈美は、心が正直で姫和らしいと言うのですが、剣術を優先する可奈美に人のことを言えないと返します。
それを肯定した可奈美は、今度は本来の二天一流の紫と戦いたいと言い出します。
それを聞いた姫和は、わかりやすい良いなと答えますが、それを言う姫和もわかりやすいと可奈美が言い返します。
結局、二人ともお互いにぶれないものがあるということなったのですが、その時に可奈美が、
「私にとって、チョコミントは歯磨きの味だし」
と、チョコミントを引き合いに出されており、完全にチョコミントが、人には分かり合えないものの象徴になっていたなと思いました。
第22話
第21話終盤で、姫和がタギツヒメの取り込まれた後、可奈美たちは荒魂討伐に没頭する日々を送ります。
そんなある日、可奈美が他の4人と一緒にお菓子を食べているの中で「チョコミント味のクッキー」を選ぶのですが、あれだけ「歯磨き粉の味」と言っていたにも関わらず、意外とイケて、姫和が好きなのもわかると言い出してました。
この場面以外にも、無理をしている可奈美の姿が描かれていましたが、姫和の好きなチョコミントを出すことによって、その姿がさらに強調させていたなと思いました。
第23話
姫和を救出することに成功した可奈美たちは、タギツヒメが追いかけてこないことを確認した一行は、薫の提案で休憩することにします。
そんな中、疲れている姫和に薫は、手を挙げろと言って、オフィスの置き菓子の中にあった期間限定のチョコミントクッキーを渡します。
その後、紫が後で払うことで、みんなで食べ始めるなか、姫和が紫にチョコミントクッキーを勧めます。
この時、姫和自身は、自分を助けてくれたお礼をしたかったのかもしれませんが、遠慮する紫に対して、「歯磨き粉の味」と言われるのではないのかと思い怒りをあらわにしまい、無理強いをしていまいます。
結局押し負けた紫は一口もらうも、口に合わなかったのか 「変わった味」だと答え、姫和を怒らせてしまいます。
そんな姫和に「人の好みは様々」と言って落ち着かせようとするものの、結果的に火に油を注いでしまい、2人の溝がさらに深まってしまうことなってしまいました。
第24話
タギツヒメともに隠世の彼方へと飛ばされた姫和と可奈美は、桜の花びらの舞う春の季節に、ようやく現世に帰ってくることができました。
そして2人は、ほかのみんなのことを話し始めるのですが、最後に可奈美が姫和に、
「姫和ちゃんは最初に何したい?やっぱりチョコミントを食べたい?」
と尋ねると、
「食べたいな」
と笑いながらで返していました。
この会話でようやく、2人が隠世から現世へと帰ってきたのだなと実感させられました。
まとめ
「刀使ノ巫女」でチョコミントが出た話数は 全24話中、1/3を占めていました。
そんなチョコミントは、姫和の一部でもあり、一途な姿を可愛らしく描くために一種としての役割も果たした彼女を表す味だったと私は考えています。
最後となりましたが、姫和の好物をチョコミントしてくれた皆様、本当にありがとうございます。