「刀使ノ巫女」で気になった荒魂について語りたい
今回は、「刀使ノ巫女」で気になった荒魂について語りたいと思います。
※これより先は「刀使ノ巫女」のネタバレを含むので観覧には注意が必要です。
まず「荒魂」についてですが、「用語集 -オリジナルアニメーション「刀使ノ巫女」公式サイト-」では、
と説明されており、その姿は、本当に多種多様でした。
今回はそんな中から「ねね」と「大荒魂の三女神」意外で気になった4種類のものについてまとめてみました。
ムカデ型の荒魂
まず、1種類目は、第1話から度々登場している「ムカデ型の荒魂」です。
見た目は、顔が目と鼻のない鬼のようになっていて、他の荒魂の中でも大きいサイズに分類されるものでした。
また、誰かが「ムカデ型の荒魂」に対峙している際にピンチに陥ると、必ず刀使たちが駆けつけていることから、一種の引き立て役としても活躍していました。
ちなみにムカデは、「ムカデ - Wikipedia」によると、
「非常に凶暴で攻撃性が高い」というイメージや、「絶対に後ろに下がらない(後退しない)」という俗信
があるらしく、荒魂のモチーフの一つにムカデが採用されたのは、「荒魂」という脅威をわかりやすく可視化したかったのが大きかったのかもしれません。
皐月夜見が使役する蝶々型の荒魂
2種類目は、第5話で初登場した「皐月夜見が使役する蝶々型の荒魂」です。
この荒魂は、作中に出てくる中でも、小型で群れをなし、夜見の指揮下の元で、自由自在に動き回っていました。
ちなみに夜見が使役する荒魂が、何故「蝶々型」だったのかというのと、呼び出す際に自分の体を傷つける必要があることから、「胡蝶の夢」ということわざにかけたのものではないかと私は考えています。
そもそも「胡蝶の夢」とは、「胡蝶の夢(コチョウノユメ)とは - コトバンク」によると、
- 夢と現実との境が判然としないたとえ。
- この世の生のはかないたとえ。
という意味があり、文字通り命を削って荒魂を使役した彼女を象徴するものだったのではないかと思われます。
リスの荒魂
3種類目は、第15話で登場した群馬の山奥に出没していた「リス型の荒魂」です。
見た目は、尻尾と頬がぷっくりしていて、今まで登場した荒魂の中でも、なかなか愛嬌のある見た目をしていました。
また、スペクトラムファインダーにも肉眼で目視できて初めて反応するほどの微弱で、ねねですら警戒しておらず、 益子薫曰く、危険性は野生のクマと同じだというらしく、「荒魂はただ倒すだけの怪物」ではないというのを証明するかのような存在でもありました。
そんな「リス型の荒魂」ですが、のちにタギツヒメの影響なのか、凶暴化していまい、最終的に倒されることとなりましたが、沙耶香にとって、刀使としての考え方を考えさせられるきっかけにもなりました。
個人的には、もしタギツヒメの影響がなければ、ねねのように一緒に寄り添って生きて行く未来があったのではないのかと考えてしまいました。
ちなみに、山奥にいた荒魂が何故リスだったのかが気になったので、リスについて調べてみた結果、
日本語では葡萄とリスは「武道に律する」という語呂合わせになることから、日本刀の鍔にも用いられるようになった[40][41]。
経歴があるということが、「リス - Wikipedia」に記載されていることから、作中の季節や日本刀とも関わりがあるリスがモチーフとして採用されたのではないかと私は考えています。
スペクトラム計の荒魂
4種類目は、第2話で初登場した「スペクトラム計の中に入っていた荒魂」です。
「用語集 -オリジナルアニメーション「刀使ノ巫女」公式サイト-」によると
荒魂を探知するアナログ計器。約5センチ程の強化ガラス球の中に、スポイト数滴分の荒魂化したノロが入っている。荒魂が引き合う性質を利用し、荒魂が接近すると振動する。
というもので、 作中では骨董品とし扱われており、十条姫和だけが所有していました。
そんな「スペクトラム計の荒魂」ですが、第6話では、スペクトラムファインダーには反応しない夜見の荒魂を感知したり、第24話では、スペクトラム計の中から飛び出し、一つ目のスライムのような形となって、隠世から現世へと導いたりと、ねねとは違う形で、姫和たちと一緒に戦ってくれた荒魂でした。
まとめ
「刀使ノ巫女」では、ねねと大荒魂の「三女神」意外にも様々な荒魂が登場しましたが、私はその中でも、
が、気になりました。
最後となりましたが、「荒魂」に関わってくれた全ての皆様、本当にありがとうございます。