「高津雪那」が依存してきた人物について語りたい。

 

  今回は、刀使ノ巫女に出てきた鎌府女学院の学長である高津雪那が依存してきた人物について語りたいと思います。

 

 ※これより先は「刀使ノ巫女」のネタバレを含むので観覧には注意が必要です。

 

  

  刀使ノ巫女において「高津雪那」は、様々な人物に依存していきましたが、今回は、彼女が依存してきた4人についてまとめてみました。

 

  

折神紫への忠誠という名の依存

  

 雪那は、紫のことを「相模湾岸大災厄」以前から慕っていましたが、紫によって、鎌府女学院の学長に任命されたことにより、一種の依存と言っていいほどの忠誠を誓っていました。

  

 これら全て、本編の20年前に起きた相模湾岸大災厄」で、自分の無力さを味わったことが原因であり、かつて刀使として役に立てなかったことを挽回したが故の行動なのではないかと私は考えています。

 

 しかし、その忠誠心はあまりに盲目でもあり、鎌府女学院の学長として行動から逸脱しており、忠誠を誓っている紫自身から咎められるほどでした。

    

自分の代用品としての糸見沙耶香の依存

 

 作中において、雪那は、かつて自分が選ばれた「妙法村正」を所有する糸見沙耶香に対して特別扱いをしていました。

 

 しかし実際には、第5話で、

 

「紫様のために生き、紫様ために死ぬ、最強の刀使を」

  

 と心境を暴露しており、かつての自分が叶えられなかった理想の刀使を沙耶香に押し付けているような考えを持っていました。

 

 また、任務に失敗した沙耶香の頬を御刀で傷をつけたり、軟禁状態にしたりなど、まるで自分の所有物であるかのような行動をとっており、最終的に、第12話まで沙耶香を取り戻そうと行動しており、彼女に対する依存度の高さが描かれていました。

 

失った2人のタギツヒメへの依存

 

 第12話のから4ヶ月後、雪那はどうゆうわけか、紫からタギツヒメへと鞍替えをしてしまいます。

  

 そして、タギツヒメを「姫」と呼び慕い、第19話では、なぜか白いゴスロリのような衣装を着せたりと、まるで、紫と沙耶香を失った寂しさを埋めようとしているような場面が描かれており、2人の存在は、雪那にとって心の拠り所になっていたのだなと感じさせられました。

 

皐月夜見の共依存

 

 作中で雪那は、様々な人物に依存してきましたが、その中で特に顕著に描かれていたのが、親衛隊第三席である「皐月夜見」でした。

 

 もともと夜見は、雪那がノロの研究の実験体の1人として、口車に乗せて利用しており、と違い、思っておらず、暴言を吐き、手を上げるなど、雪那のストレスのはけ口となっていました。

 

 それに加え、手酷い仕打ちを受けている夜見本人も雪那に恩義を感じているせいで抵抗しておらず、その関係は作中切っての共依存と言っても過言なものではありませんでした。

 

 さらに、夜見が自分のことを誰よりも慕っていたと気づいた後、力尽きた彼女を弔い、ノロに飲まれる夜見とともに心中しようとしたり、最終話で、夜見の形見である御刀の水神切兼光を握りしめ、水神切兼光が鎌府管理の綾小路預かりとなったと聞いて、涙を流し安慮しており、死してなお、夜見の亡霊に縛られる形となり、雪那の依存体質の根深さが描かれていました。

 

まとめ

  

 刀使ノ巫女において「高津雪那」は、

 

 

 に依存し続けましたが、それは同時に、彼女が刀使になってしまったが故に歪んでしまった人生を引き立てるものだったのではないかと私は考えています。

 

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