「刀使ノ巫女」について語りたい
今回は、2018年1月〜6月までに放送された「刀使ノ巫女」をすべて見終わったので、その感想について語りたいと思います。
※これより先は「刀使ノ巫女」のネタバレを含むので観覧には注意が必要です。
まず「刀使ノ巫女」とは、
女子中高生×日本刀!刀使(とじ)と呼ばれる女子生徒たちと、異形の存在「荒魂」との戦いを描くオリジナルアニメーション
引用元
のことなのですが、今回はその中で、私が気になった4つのポイントともに感想をまとめてみました。
戦闘シーンについて
「刀使ノ巫女」での戦闘シーンは、手書きとCGがうまく組み合わさっているだけでなく、そこに「迅移」と呼ばれる加速術が加わることで、疾走感が増しているので、とても見ごたえがあるものになっていました。
また、剣術には現実に存在している流派が元になっているのですが、剣術が好きで観察眼も鋭い衛藤可奈美や、一度決めたら止められない十条姫和のように、流派が登場人物の性格にも反映されていて、戦闘シーンをより高く引き立てていました。
刀使の負の側面
「刀使ノ巫女」にとって刀使とは、人々を守る存在でもあり、作中では女の子にとって憧れの職務とも言えます。
しかしその反面、刀使になりたかったが故に荒魂を受け入れた皐月夜見や、刀使になったが故に荒魂に利用され続けた高津雪那など、「刀使の負の側面」も描かれており、「果たして刀使になれたものが幸せだったのか」ということを真剣に考えさせられました。
荒魂という存在
刀使と対峙する「荒魂」とは、御刀を作る際に使う珠鋼から分離したノロが結合して生まれた存在であり、簡単に言ってしまえば、人間が超人的な力を得たが故に生まれた怪物でした。
ですが、何百年という時をかけて穢れを祓い、最終的に益子家の守護獣的存在となったねねや、第15話で登場したリス型の荒魂など、ただの怪物としてではなく、愛らしい生命体としても登場しており、荒魂をただ倒すだけの怪物としてではなく、向き合い方で善にも悪にもなる存在として描かれていたのが良かったです。
お菓子について
「刀使ノ巫女」では、上記の3つのほかに、お菓子も重要な役割を果たしていました。
例えば、お菓子作りが趣味の柳瀬舞衣は、クッキーを作る過程を得て精神を落ち着かせたり、十条姫和のチョコミント味の愛が、彼女の可愛らしい一面を引き出したりと、総合的に明るくなる場面でお菓子がよく登場しており、「刀使ノ巫女」にとってのお菓子とは、一時の平穏と平和な日常へと象徴するものとして描かれていました。
まとめ
2018年1月〜6月までに放送された「刀使ノ巫女」でしたが、私はその中でも、
- 戦闘シーン
- 刀使の負の側面
- 荒魂という存在
- お菓子
の4つが、この作品の重要なポイントだったと、私は考えています。
最後となりましたが、「刀使ノ巫女」に関わってくれた全ての皆様、素晴らしい作品を本当にありがとうございます。